学生ビザでオンラインギャンブルをした中国人が逮捕される

タイの政策が学生ビザを利用した違法オンラインギャンブルの取り締まりを強化。

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違法オンライン・ギャンブル・サイト

タイ警察は、チェンマイで違法オンライン賭博を営んでいた中国人3人を収監した。当局によると、借家での常習的な活動を不審に思った地元の人々から密告を受けたという。

その結果、警察はサンサイ地区の物件を家宅捜索した。特に、州警察第5地域とテック犯罪制圧センターの警官がこの作戦の先頭に立った。

賃貸物件を利用したギャンブル・サイト

容疑者は29歳から30歳で、この家をギャンブルサイト「GO 1818」の拠点として使っていた。具体的には、この中国語サイトは主に中国本土のユーザーをターゲットにしていた。

家宅捜索の際、警察はノートパソコン3台、携帯電話7台、インターネット・ルーター数台を押収した。注目すべきは、容疑者たちが2024年9月からこの家を借りており、毎月22,000バーツを支払っていたことである。

学生ビザの中国人

当初は観光ビザでタイに入国した彼らは、後に学生ビザに切り替えた。そのために現地の語学学校に入学した。そのため、彼らは合法的にタイに滞在しながら賭博を行うことができた。

各容疑者はこのスキームで毎月約5万バーツを稼いでいたと報じられている。さらに、捜査当局は、この組織のトップが中国にいるとみている。

全体として、この事件は外国人犯罪者によるタイのビザ制度の悪用が拡大していることを浮き彫りにしている。そのため当局は現在、現行のビザ政策と学校登録手続きを見直している。

正式な告発

3人は無許可で電子メディアを通じて違法なオンラインギャンブルを宣伝した罪に問われている。これは1935年に制定されたタイの賭博法に直接違反する行為である。

警察はまた、入国管理当局が彼らのビザ状況を審査していると述べた。その結果、当局は彼らをブラックリストに載せ、刑期を終えた後に強制送還する可能性がある。

ギャンブルの取り締まりはトレンドを反映している

今回の逮捕は、タイ全土でのサイバー犯罪に対する広範な取り締まりに続くものだ。6月17日にはパタヤで同様の事件が発生し、違法なローンアプリ・サービスを運営していた中国人が摘発された。

東南アジア全域で、中国の犯罪ネットワークが学生ビザや観光ビザの抜け穴を悪用し続けている。さらに、オンライン詐欺やギャンブルが増加しているアフリカなど、他の地域への拡大も調査で明らかになっている。サイバーセキュリティ・アナリストによると、こうしたネットワークは、法執行の弱い国を拠点に活動することが多いという。

警察は監督強化を求める

警察Krittapol Yeesakhorn中将は、この賭博は巧妙で組織化されていると述べた。そのため、教育機関や入国管理局に対し、より徹底した身元調査を行うよう促している。

また、学生ビザの乱用は国家安全保障上のリスクをもたらすと警告した。従って、将来の不正利用を防ぐためには、省庁間の連携強化が必要である。

調査と政策改革

タイはビザ規制を強化し続けている。今回の逮捕を受け、入国管理局は過去12カ月間に発行された有効な学生ビザをすべて監査する予定だ。

さらに、議員たちはオンラインギャンブル業界を規制するための改革を検討している。このような対策は、犯罪の悪用を防ぐと同時に、税収を増やすことにもつながる。

一方、3人の容疑者は起訴まで拘留されたままである。当局は、彼らの逮捕をきっかけに、国際的なサイバー犯罪に関するタイと中国の地域協力がさらに進むことを期待している。

写真Freepik

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